IC2011
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IC2011は福岡です
論文募集 (終了)
WIP&デモ募集 (終了)
概要

インターネットコンファレンス2011

トピックス


開催にあたって

2011年3月11日に日本を襲った東日本大震災は、東北関東地方に甚大な被害を与えた未曾有の災害となりました。電話回線が混雑し利用が困難になる中、twitterやSkypeなどのインターネット技術が個人の安否の確認に大きく貢献したと言われています。また、テレビやラジオなどの公共放送では伝えきれない地域密着型の被災地情報、復旧情報などのやりとりにもtwiiterなどのマイクロブログ、Googleマップなどを用いたマッシュアップ技術などが活用されました。日常のICT活用に留まらない、非常時でのインターネットの有効性が図らずも示された事例となりました。

インターネットは、単に計算機を繋ぐだけの技術から、情報を伝える基盤へと発展し続けています。また、今回の震災では、インターネットのライフラインとしての役割を改めて痛感することとなりました。今後ますます社会的な重要性が増していく情報流通に対応していくためには、大容量バックボーンを支える技術、様々な環境の応じて適切な手段で情報にアクセスするための技術、安全で安定した通信を保証する技術、安心して利用できる通信手段を提供する技術、広域に分散した計算資源を統合活用する技術、省電力、省資源な技術など、より高度な技術革新が必要です。

本年もインターネットコンファレンスを開催する運びになりました。 本年は昨年までのコンファレンスにも増して、質の高いかつ幅の広い課題を扱っていきたいと思っております。

開催期間

2011年10月27日(木)〜10月28日(金)

開催会場

九州産業大学 情報科学部 (12号館)
〒813-8503 福岡市東区松香台2-3-1
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キャンパスマップ
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招待講演情報

招待講演1
「マイダス・タッチ・エコノミー(Midas Touch Economy)
ースペースエクイティ創発ビジネスとまちづくりー」
齋藤参郎 (福岡大学 経済学部 教授)
概要
ICTの活用によってまちの価値をどのように高めることができるのか、福岡大学都市空間情報行動研究所(FQBIC)が開拓してきた研究領域である回遊行動分析の研究成果を交えながら展望する。 FQBICは、今年3月3日に開業した新JR博多駅ビル「JR博多シティ」の開業の直前、「JR博多シティで天神・博多の人の流れはどう変わるか」の研究成果をニューズリリースとして発表した。この予測結果は、2011年2月27日の西日本新聞、毎日新聞の朝刊第1面で取り上げられた。 実際、開業後6か月が過ぎて、この予測はあたっていたのか、が問題であるが、この話題を導入として、なぜ、FQBICがJR博多シティ開業後の人の流れを実数ベースで予測することができたのか、その基礎となったFQBICの回遊行動分析の特許技術をまず紹介する。 さらに、人の数ばかりではなく、まちの価値を、まちを訪れる来訪者の心のなかに醸成される当該都市の魅力資産価値、「都市(スペース)エクイティ」と捉えると、まちの価値を高めるためには、まちをどのような機能と施設で構成すれば、どのような来訪者のどのような来訪価値をどのように高めることができるのかを知ることが重要となる。 そのためには、現場で、来訪者が、位置情報をともなった都市空間情報と、スマホやタブレット型端末など知的モバイル端末を介した相互作用を引き起こすことが必要である。 そのような相互作用を引き起こす位置情報プラットフォームをプロモタウン(PromoTown)システムと呼ぶ。 まちへの来訪者は、プロモタウンの使い勝手が便利で、プロモタウンとの情報のやり取りが、まちなかでの意思決定に役に立って、まちへの来訪価値が高まれば、プロモタウンとの相互作用が増える。商店などプロモタウンへの情報提供者は、情報提供によって、来店者が増え、売り上げが増えれば、プロモタウンへの情報提供を増大させる。まちへの来訪者と商店の間に、プロモタウンを介在した、ポジティブフィードバックループが潜在的に存在する。 まちのTMO(Town Management Organization)など、プロモタウンのプラットフォーム提供者は、このポジティブフィードバックループを顕在化させる役割を持つ。 まちづくりや中心市街地の活性化など、これまで様々な政策が試みられてきたが、それらの政策効果を評価し、次の政策に活かしていくことが、これまでできていなかった。回遊行動などのマイクロデータを活用すれば、まちづくりや中心市街地の活性化政策をミクロレベルの評価のみならず、これを踏まえた、まち全体へのマクロレベルの効果をより正確に評価できるようになる。 これによって、経験と勘の中心市街地活性化政策から、科学的評価にもとづいた積み上げのきく政策形成が図れる。 ICTを活用することで、来訪者が、普段何気ない周りの事象に、目を向け、その意味と価値を知るようになって、来訪者の来訪価値が高まり、商店など情報提供者も潤えば、プロモタウンを介在した相互作用によって、周りの事象すべてが、これまでと違った価値あるものとして輝きだすことになる。ミダス王が触れたものすべてが黄金に変わる、Midas Touchのように・・・
(ご講演は10月27日(木) 13:00〜14:00になります)
招待講演2 (10月28日)
「大学及び地域の情報通信基盤における震災被害」
曽根秀昭 (東北大学 サイバーサイエンスセンター 教授)
概要
東日本大震災により東北大学は28棟(5%)の建物に危険判定などの損害があったが,全学情報基盤の関係では建物及び機材に損傷はなく,宮城県沖地震への対策の効果があった。しかし,長時間用の非常電源がないために全ての情報通信基盤が2日間停止した。被災した部局のネットワークの再開には一週からひと月を要し,緊急増設や代替サーバ提供を行った。大学の情報基盤の非常時対策として,電源や重要サーバなどの基盤設備と運用体制の多元化を検討している。津波被災地域では街ごと通信基盤が失われたほか,広域で長時間の停電と物流支障のために情報通信サービスの継続が困難なケースもあった。インターネットが携帯電話に代わって被災者の救いになり,被災直後に安否情報や災害情報の取得,避難中には被災者支援情報の双方向交換に活用された。しかし,インターネットを活用できる基盤がない地域やそのスキルが不足する場合には支援格差・生活格差が生じた。平時からのディジタルディバイド対策が防災・減災にも効果があると期待される。
(ご講演は10月28日(金) 12:30〜13:30になります)

パネルディスカッション

テーマ
福岡市公共無線インターネットへのチャレンジ
座長
小柏伸夫 (共愛学園前橋国際大学 准教授)
パネリスト
徳部潔 (福岡市総務企画局 行政部 情報化推進課 課長)
杉山隆志 (株式会社SIIIS 代表取締役社長)
榎本洋一 (ソフトバンクテレコム WiFi・FMC企画本部 副本部長)
岡村耕二 (九州大学 情報基盤研究開発センター 教授)
日時
2011年10月27日(木)
概要
免許不要で無線インターネットが構築できるWiFi技術は、家庭用ネットワーク機器として広く普及しており、また、それを公衆インフラとして利用する動きも活発です。当初は自宅外での高速インターネットサービスとして訴求されていましたが、近年の3Gパケット通信網の普及やLTEなどの導入により、一般的なインターネットサービスとしてよりも、企業、大学、行政の情報インフラとして、また携帯電話会社にとっては3Gネットワークのトラフィックを迂回させるネットワークへと、役割を変えつつあるようです。インターネットコンファレンス2011を開催した福岡市でも、公共無線インターネットサービスについての検討が進められている状況です。このセッションでは、WiFiインフラの構築や、それを使ったサービスを設計/展開している方々をお招きし、WiFiインフラの活用事例、良い点と悪い点、技術的/制度的な課題や要求などを議論し、引いては将来の公共/公衆インフラサービスへの展望を語ってもらいます。

論文投稿方法(概要)

登録締切:2011年8月8日(月) (延長しました [2011年8月1日])
提出形式:フルペーパー 、A4 6〜10ページ程度 (PDFによる電子的投稿)
採否通知:2011年9月16日(金)
カメラレディ提出期限:2011年9月30日(金) (PDFによる電子的投稿)
言語:日本語、英語
詳細な投稿手順はこちらをご覧ください。

WIP&ポスター/デモ応募方法(概要)

投稿締切:2011年9月23日(金)
提出形式:A4 2ページ以内 (PDFによる電子投稿)
採否通知:2011年9月30日(金)
言語:日本語、英語
投稿サイト:
WIP
ポスター/デモ

主催(五十音順)

日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第163委員会 (ITRC)
日本ソフトウェア科学会インターネットテクノロジー研究会 (ITECH)
日本UNIXユーザ会 (jus)
WIDEプロジェクト (WIDE)

協賛(五十音順)

IEEE Communications Society Japan Chapter
財団法人インターネット協会 (IAjapan)
九州インターネットプロジェクト (QBP)
九州ギガポッププロジェクト (QGPOP)
グリッド協議会 (JPGRID)
サイバー関西プロジェクト (CKP)
情報処理学会 インターネットと運用技術研究会 (IOT)
情報処理学会 関西支部
情報処理学会 九州支部
情報処理学会 システムソフトウェアとオペレーティング・システム研究会 (OS)
情報処理学会 ハイパフォーマンスコンピューテング研究会 (HPC)
情報処理学会 マルチメディア通信と分散処理研究会 (DPS)
情報処理学会 モバイルコンピューティングとユビキタス通信研究会 (MBL)
情報処理学会 ユビキタスコンピューティングシステム研究会 (UBI)
電子情報通信学会 インターネットアーキテクチャ研究会 (IA)
電子情報通信学会 情報ネットワーク研究会 (IN)
電子情報通信学会 ネットワークシステム研究会 (NS)
電子情報通信学会 ユビキタス・センサネットワーク研究会 (USN)

運営協力

九州産業大学情報科学部
九州産業大学大学院情報科学研究科

ICの沿革

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